丸の内チャーチ東京(MCT)【2021年 冬号ニュースレター】

教会のビジョン

ニューヨーク、ロンドン、シンガポールなど、あらゆる経済主要都市では、教会が複数存在し、教会はビジネスパーソンの人々の礼拝・憩いの場となっています。こうして自由経済競争社会の厳しい都市に於いては、ビジネスから解放されるために心の安らぎ・心の喜びとなる宗教施設・教会が必要なのです。さらに、日本の歴史的観点からすると、江戸時代にすでにクリスチャンの墓地が築かれていました。また、明治に入ってからも、内村鑑三が丸の内で毎週日曜日に、聖書中心の講義を行い、そこには約700人が参加していました。さらに、戦後は、明治生命本社社内に於いて、70年間近くもクリスチャンの集会が開かれていました。

それと同じように、現代の丸の内のビジネスパーソンにも、聖書の知恵によって安らぎと喜びを得てほしい。そして、彼らの内にあるクリスチャンの世界観がそれぞれの働きの場で生かされる、また家庭に在って、地域に在って成熟した働き人として、日本のそして世界の各地へ送り出す教会、それが丸の内チャーチ東京(MCT)のビジョンです。つまり、MCTは休息と喜びに在り、キリスト者をあらゆるところに派遣して、この丸の内から日本や世界に神の国が拡大して行く教会像を目指しています。

MCTは、聖書を忠実に説き、教えることです。「人生の意味は?喜びを得るには?どうすれば安息が得られるのか?仕事とは何か?家族とは?」 確かに、人々がクリスチャンとして成熟するためには、聖書が教えられ、適用されることが重要です。MCTは、単に聖書の説教を聞くだけでなく、一人一人が神の言葉を黙想し、夫婦や友人同士で話し合い、祈り、その言葉を日々の生活や社会の中で実践していくことで、人生の意味を見出し、豊かな喜びへと導かれることを願っています。

しかし、クリスチャン文化でない日本では、特に、まだクリスチャンではない人たちにとっては、そのようなシンプルな要素だけでは、日曜日に来ていただくほどの魅力はないかもしれません。だからこそ、知恵を絞って、人々にとって何が有益なアプローチなのかを考える必要があるのです。

神は「不可能を可能にする」神様です。私たちは、すべてが神のご計画の一部であると信じており、そのもとでMCTの教会開拓を開始したいと考えています。そこで、現在、Tokyo Marunouchi Partnershipの働きを支援してくださっている方々に、MCTの計画や方向性等を広報活動しております。MCTは、ティエリー・リチャーズと平野孝明の共同牧会を予定しています。私たちは、できるだけ多くの方のお知恵を拝借したいと思っており、特に、私たちがこの丸の内の地で、皆さんの友人や同僚にどのように仕えていくことができるか、皆さんのお知恵やご経験をお聞かせ頂けると幸いです。そうすれば、共に協力し合い、神の助けにより、友人や同僚が喜びと平安を得て、イエス・キリストに出会うことができるでしょう。